Vol.353 アグリーアブル周辺の歌舞伎町で今! 新手のナンパが流行っている!?
ここ『アグリーアブル』で知り合い、親交を温めた女性の一人に、
30代後半風な妙齢のオネエサマがいます。
決して自慢するわけではありませんが(笑)、
けっこうな美人サンでありました。そして、(あくまで自称ではありますけど)華々しいとある職業に就き、ダンナさんもいる、れっきとした人妻でもあります。左手薬指には
ゴールドの結婚指輪が輝いていました。
そんな彼女が近ごろ、ここ『アグリーアブル』がある歌舞伎町
周辺で3度、違う男からまったく同じ手口のナンパに会ったと言います。
「3度」
…ってことは、おそらく(少なくとも)歌舞伎町界隈では
トレンドとなりつつあるナンパ術…なのでしょう。その詳細は、はたして…?
【1度目:アルタ前にて/平日のPM20:00ごろ】
アグリーアブルに向かって歩いていると
「今月、青森から出てきた
ばかりの21歳です。
オネエサンと
お友だちになりたいです」
…と、いきなり背後から声をかけられる。男はスーツ(←そう高くなさそうな)にガングロ・ロン毛&茶髪…といった、いかにも
スカウトマンっぽい出で立ち。訛りもまったくなかったので、熟女系(?)のキャバかAVか風俗のキャッチだと判断し、
シカト。
【2度目:ドンキホーテ前にて/土曜日のPM15:30ごろ】
急に雨が降ってきたので、ドンキで雨宿りをしていると、となりにいた20代前半風の男から
「就職で秋田から出てきた
ばかりなんです~。
オネエサン、すごくキレイなんで~
ボクと友だちに
なってくれませんかぁ?」
…と、いきなり正面から声をかけられる。チェックのシャツにジーンズ、髪型は短くも長くもない…といった特徴のない出で立ち。「秋田」を「アギタ」と発音し、
「すごく」が「すんごぐ」にも聞こえ、瞬間的な
リアリティはそれなり。だが、雨がやむまで話を聞いてあげていたら、徐々にズーズー弁がわざとらしくなってきて…。「しゃべっているうちに緊張感が薄らぎ、方言の比率が多くなってきたのかな?」と好意的な解釈もしてみるも、やはりうさん臭さは拭えず、雨が小降りになったと同時にその場を退散。
【3度目:歌舞伎町中心部にある『つるとんたん』前あたりにて/平日のAM2:00ごろ】
アグリーアブルからの帰り道、タクシーを拾うため小走りで靖国通りへと向かっていると、ハタチ前後の大学生風の男が斜め前方から寄ってきて
「八戸から出てきた
ばっかなんですけど
オネエサンみたいな
カノジョが欲しくて…
つるとんたんだけでいいんで
付き合ってもらえませんか?」
…と、声をかけられる。Tシャツにチノパン、髪型はスポーツ刈りよりやや長め…といった爽やかな出で立ち。しかも美白のそこそこ
イケメン…ではあったが、3度も同じパターンで攻めてこられたら、さすがに「コレって、なにかの組織的なマニュアルなの?」と疑わしくなり、シカト。ちなみに「はちのへ」の「のへ」にアクセントをつけていた以外は、ほぼ標準語だったんだとか…。
以上、その妙齢のオネエサマは
「私ら世代の女性の同情を煽るような、この手のナンパはとてもズルいと思うけど、3度目は3度目じゃなければ、あと、時間があったなら、もしかするとつるとんたんくらいは付き合ってあげてたかも…」
…と遠い目をして語っておりました。
この3人が本当の出身地を申告していたかは、
たしかに怪しいモノですが、そして、オネエサマの言うとおり
「組織的なナンパ
(=キャッチ)マニュアル」
…である可能性も捨てきれませんが、ポイントは3人ともが
(自称)東北出身であること。
「純朴を装うなら東北」
…ってことなんでしょうか? 「ズルい」とはいえ、
「もう一歩」のところまで成功しかかっていたってことは…
それなりの効力を見込める、
それなりに優れたナンパの新たな戦略なのかもしれません…ね?
ここ『アブリーアブル』でも、ゼヒ一度お試しに…
また、モノホンの東北出身者であるアナタなら、ゼヒ標準語に矯正したしゃべり口調を封印し、方言全開で今宵の出会いに臨んでみてはいかがでしょう???