Vol.569 【Gジィさんの夢日記(7)】軍曹ソング
軍隊に入った夢
…を見た。
ぼくは、50人くらいの一個小隊に配属され、
二列縦隊になって走っている。
スタンリー・キューブリック監督の、ベトナム戦争を
テーマにした映画(1987年)
『フルメタルジャケット』
…で有名なハートマン軍曹による
行進ソング(=訓練歌)の替え歌を唄いながら、
延々走らされている。
映画に出てくる歌詞はこんな感じだ。
Mama & Papa were laing in bed
(ママとパパはベッドでゴロゴロ♪)
Mama rolled over and this is what’s she said
(ママが転がり こう言った♪)
Oh,Give me some Oh,Give me some
(お願い 欲しいの♪)
P.T.! P.T.!
(「しごいて!」♪)
Good for you
(おまえによし♪)
Good for me
(俺によし♪)
Mnn good
(うん よし♪)
…(※二番に続く)
そして、ぼくたちが唄っている歌詞はこんな感じだった。
パウエル閣下のツラ汚し
(パウエル閣下のツラ汚し♪)
電光石火の飛行雲
(電光石火の飛行雲♪)
短足ペットの散歩道
(短足ペットの散歩道♪)
コーラン詠んでカマを掘る
(コーラン詠んでカマを掘る♪)
…(※二番は未完)
もう、どれくらい走っているのだろう?
背景に見える、うっすらと雪化粧に染まった
八甲田が美しい。
煙草でやられた肺が今にも破裂しそうで、
足がもつれ、両腕をつく…。
走れメロス!?
昭和の日本兵みたいな格好をした鬼軍曹らしき上官が、
容赦ない怒声を浴びせかけてくる。
「貴様〜っ!
なにやっとるかぁーっ!!」
「もっと面白い歌詞を
考えねば連帯責任で
いつまでたっても
休めんぞーっ!!」
四つん這いになったまんま下を向き、
「ダメです!
もうこれ以上は
考えつかない
でありますっ!!」
…と息を切らすぼくの尻に、
上官がSMプレイでよく見かけるバラ鞭を
X字のスイングで美しく振るう。
「なっちょらぁ〜〜〜〜ん!」
「ビシッ!」
「バシッ!!」
「あうっ…!」
「まだ思いつかんのかぁ〜〜〜っ!」
「ビシッ!」
「バシッ!!」
「あうっ…!」
「どうだ!
気持ち良く
なってきたかぁ〜〜〜!?」
「ビシッ!」
「バシッ!!」
「痛いでありますっ!」
「なんだ!? その反抗的な態度は!」
「ビシッ!」
「バシッ!!」
「どうだ!
気持ち良く
なってきただろうがぁ〜〜〜!?」
「はいっ!
なんとなく
そんな気も
しなくはない気も
してきましたでありますっ!!」
…というところで目が覚めた。
その昼、渋谷のセンター街を歩きながら、
夢で唄った替え歌を口ずさんでみると…
妙に気分が高揚した。
(※本原稿は、昨日Gジィさんが見た夢を極力忠実に再現することを旨としておりますので、現実の世界とは相当に乖離した形而上的な箇所が多々含まれています。そこらへんはどうかご容赦ください)