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ColumnGジィさんの独り言
 

Vol.786 【ハプバー会話術】つまらないオチの話題をとことんまで引き延ばす?

行きつけ喫茶店──ってのは、とどのつまりが

Gジィさん「第二の書斎」である

 

「ル◯アール恵比寿店

 

…のことなんですけど、そこで

いつものように珈琲を飲みながら
原稿を書いていると…

となりに座っていた
若くてチャラい水商売風
20代半ばらしきカップル
↓のような会話をしていたので…

つい執筆の手が止まってしまい、

不覚にも(?)耳を傾けてしまいました。

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「どっか、旅行とか行きたいんだよね」

 

「国内? 海外?」

 

「どっちでもいいんだけど…

う〜ん…やっぱ、できれば海外かなぁ?」

 

「韓国とか?」

 

「いや、一週間くらい休み取って、もうちょっと遠く…」

 

「そんな休み取れんの?」

 

「がんばって取るよー」

 

「じゃあハワイとかパリとかイタリアとか?」

 

「う〜ん…そこらへんは物価も高そうだし…

そーいうんじゃなくて、もっとスリリングな?」

 

「すりりんぐ???」

 

「いっそインドとか?」

 

「ふ〜ん…あ、ちょっと煙草吸っていい?」

(※「ルノ◯ール恵比寿店」は全席喫煙可!)

 

「そうぞ」

 

(気持ちよく煙を吐きながら一拍間をおいて)「でもさ…

◯◯子、絶対にインドはダメだと思うよ」

 

(今までミートソーススパゲティをグチャグチャにして食べながら、けだるそうに話していたのが、いきなり身を乗り出して)「え! なんでなんで!?」

 

(興味を示した女の態度に嬉々として)「ん? 

なんでだと思う?」

 

「なんで!? 水が悪いから?」

 

「それもある! けど、もっと重要な問題!!」

 

「なになに!? はやく教えて!!」

 

「教えて欲しい?」

 

「教えて欲しい!」

 

「どぉしよっかな…」

 

「はやく教えてよ〜! アタシ、

インドとか前から行ってみたかったのにー」

 

「いや〜、めっきり春っぽくなってきたね。

いきなり…」(わざとらしく話をそらして)

 

「なにジラしてんのー?」

 

「う〜ん……」

 

「そもそもさあ、あんたインド行ったことあるの?」

 

「いや、オレは行ったことないんだけどさ。

友だちから聞いた話で…」

 

「なになに?」

 

「教えて欲しい?」

 

「はやくはやく!」

 

「いや、◯◯子って、カレー嫌いだろ? 

インドはカレーが日本の味噌汁みたいなもんだから、

街中カレーの匂いでぷんぷんらしいぞ」

 

「え〜! そーなんだー!!」

 

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さんざんもったいぶるだけもったいぶっといて、

 

そんなしょぼい

回答いいのか!?」

 

…と、思わずずっこけてしまったものの…

あらためてジックリと考えてみると──

 

「よくもまあ…

ここまで内容の薄い話題を

そこまで

引っ張ることができたな!」

 

…と、次第に

「げんなり」感心」へと

成り代わってしまっていた

Gジィさんなのでありました。

 

コレを、たとえば! 

 

「“ハプバー”で狙っている女子が

他の男に行ってしまいそうなので…

それを引き止める会話」

 

…に置き換えてみると、いかがでしょう?

 

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「ちょっと別の席に移ってもいいですかぁ?」

 

「え! どの(男の)席?」

 

「どこでもいいんだけど…う〜ん…あえて言うなら…」

 

「ソッチ(の男の席)?」

 

「いや、もうちょっと遠くの…アッチ(の男の席)?」

 

「めっちゃ遠いじゃん! 面倒臭いよ?」

 

「がんばって歩くよー」

 

「結局はイケメンがいいってこと?」

 

「う〜ん…そーいうんじゃなくて、もっとスリリングな?」

 

「すりりんぐ???」

 

「もっと男の色気がムンムンしてるヒトっていうか…?」

 

「ふ〜ん…あ、ちょっと煙草吸ってきていい?」

(※『アグリーアブル』は喫煙ルーム以外オール禁煙!)

 

「そうぞ」

 

「でもさ…喫煙ルーム行ってるスキに、

キミ…どっか行っちゃうでしょ!」

 

「さあ…」

 

「じゃあ、(煙草は)ガマンするよ」

 

「ご自由に…」

 

「でもさ…色気ムンムンの男は逆にダメだと思うよ」

 

(今まで飲みかけのコーラをストローでグチャグチャ掻き回して、けだるそうに話していたのが、いきなり身を乗り出して)「え! なんでなんで!?」

 

(興味を示した女の態度に嬉々として)「ん? 

なんでだと思う?」

 

「なんで!? 性病とか持ってそうだから?」

 

「それもある! けど、もっと重要な問題!!」

 

「なになに!? はやく教えて!!」

 

「教えて欲しい?」

 

「教えて欲しい!」

 

「どぉしよっかな…」

 

「はやく教えてよ〜! 

アタシ、色気のある男が好きだったのにぃ〜」

 

「いや〜、めっきり春っぽくなってきたね。

いきなり…」(わざとらしく話をそらして)

 

「なにジラしてんのー?」

 

「う〜ん……」

 

「そもそもさあ、アンタ…

“男の色気” ってなんだかわかってるの?」

 

「いや、サッパリわかんないんだけどさ。

女子の友だちから聞いた話で…」

 

「なになに?」

 

「教えて欲しい?」

 

「はやくはやく!」

 

「いや、色気のある男って…すぐ浮気しちゃうらしいよ」

 

「…………………。」

 

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少々、頭の回転のよろしい女子なら…

 

「ハプニングバーに

 “浮気” って概念を

持ち込む時点で、

終わってなくな〜い?」

 

…とでも突っ込まれそうではありますけど(^^;;

 

「気の利いたオチを

用意できるだけの

機転に自信がない貴男」

 

…なら、こーいう

 

「不毛会話

引き延ばし方」

 

…を、あえて学んでおいても

 

「損しない!?

 

…のかもしれません…ね???

 

ただし! くれぐれも

 

「しつこすぎる」

 

…のは絶対に禁物であります!!!