Vol.229 ギブ&ギブの精神
たとえば、ここ“ハプバー”でも
「どうして自分だけがモテないんだろう」
「なぜフラれてばかりなんだろう」
「年のせいかなぁ」
「顔のせいかなぁ」
「でっぷり突き出した腹のせいかなぁ」
…なんて自問自答をしている貴男には、
「モテるためには、
モテようとしないこと」
…というシンプルな言葉を、ぼくは捧げたい!
なぜなら、通常時のデートにおいても、
食事をご馳走したから…
プレゼントをあげたから…
仕事を手助けしたから…
…と、お金や時間ほかの労力を使った相手に、見返りを期待していることがちらつけばちらつくほど、人は
「モテ」から縁遠くなるから。アッシー君でもメッシー君でも別にかまわないじゃないですか。「ギブアンドテイク」ではなく
「ギブ・ギブ・ギブ!」
…すなわち
「無償の愛」
…の精神こそがモテの王道だということです。
ぼくの友人である脳神経外科医がこんなことを申しておりました。
「モテないおじさんの3要素」
…として
「くどい」
「目線が定まらない」
「見返りを求めすぎ」
…ってのがあるんですが、なかでも一番やっかいなのが3つめの
「見返りを求めすぎ」…なんだと。
「若い男子だって恋愛している相手に
それなりの見返りは求めません?」
…といった反論もあるかもしれません。ただ、若い男子も「求めて」はいるんだけど、その切迫感に大きな違いがあります。ぼくも含む中高年世代は、恋愛したらどうしても、
「このヒトしかいない!」
「この出会いを逃したら、次がない!」
「今回がラストチャンス!」
…と、自身を崖っぷちにまで追い込みがちだったりする。年長者が積み重ねてきた経験の多さが、逆に不安を生み、あらゆる
「メンタルブロック」が働いてしまう。
「次の試合はない」
…と勝手に思い込んじゃう。だから、焦りのあまり性急に見返りを求めるわけです。
「もうおじさんだから…」
…という、自己へのレッテル張りは絶対に禁物! 10代や20代の子たちは、仮にフラれても
「もっとオレに相応しい
素敵なヒトがいるんじゃないか…」
「次行こ! 次!!」
…と、自然にリセットできる…。そして、こういった若者のポジティブマインドは、何歳になっても素直に見習うべきではないでしょうか。 相手に過度な期待を抱かず、とりあえずは
「自分のやれることからきちんとやる」
…という姿勢を持てってことですね。それこそがイコール
「見返りを求めない男」への第一歩! 相手の出方ばかりを気にしていても、ストレスが溜まるいっぽうですし…。
そもそも、男女の色恋沙汰において(※ここ“ハプバー”も決して例外ではありません)、
「相手の気持ちをどうにかしたい」
…と望むこと自体が傲慢なんですよ。見方を変えれば
「相手に期待しすぎ、依存しすぎ」
…なだけで、人のメンタルを操作するのは極論すると「洗脳」と同じですから。まさに「達観の境地」とも言えますが、フラれても逆恨みしちゃ絶対にいけません。
「フラれること」がモテないのではなく、
「フラれることを恐れて一歩を踏み出せないこと」が「モテない」
…ということ。苦しいし、嫌だし、逃げ出したくなるかもしれませんが、まずは現状を認めること。大切なのはそれをどう捉え、自分を変えることができるかということ。
まずは、現状を「メタ認知」(※自身の思考・感情や周囲の状況を客観的に評価し、それをコントロールすること。自分の言動を空の上から神様の目線で見るようなこと)の視点でもって認めてみませんか? さまざまな恋愛テクニックを駆使するのは、そのあと!
「相手を楽しませる」
…というシンプルな気持ちを常に念頭へと置きながら、とりあえずはここ“ハプバー”でも、女性と接してみてください。