Vol.267 歌舞伎町ホストクラブ最新事情
アラサーになってから、いわゆる「ちゃんとした企業に就職した男性」がホストに転身する「元サラリーマンホスト」が昨今、歌舞伎町でにわか増えてきている。
そんな噂をキャッチしました。
「ホストほど学歴や職歴が
バラバラな職業は珍しい」
…とはよく言いますが、これはあながち大袈裟な表現でもありません。10年ほど前に、ぼくが、とある仕事の縁で会った百人以上もの
ホストの皆さんは前職は、たしかにかなりバラエティに富んでおり、偏差値の振り幅も相当なものでありました。
なお、余談ではありますが、ここ『アグリーアブル』も歌舞伎町という場所柄なのか、現役ホストのイケメンくんたちが常連となっている…とのことです。
話を戻しましょう。もちろん、その「バラエティ」のなかには「一度はちゃんとした企業に就職していたホスト」もけっこういた記憶があり、コレって結局のところは女性に例えれば、
「ちゃんとした企業に
就職していた元OLが
キャバクラ嬢に転身した」
…のと同じパターンで、正直
「今さら騒ぎ立てるほど
珍しいケースでもないのでは?」
…って気がしなくもありません。
むしろ、注目すべきなのは「元サラリーマン」ってとこじゃなく、「アラサーになってから」というくだり──つまり、
「ちゃんとした企業に
それなりの期間働いて
きた上での転職」
「ホストデビューの高齢化」
…という現状なのではないでしょうか。
「ちゃんとした企業にそれなりの期間働いてきた」ってことは、
「会社が嫌でたまらないからホストの世界に逃げ入った」のではないのだから、ある程度
「サラリーマンのメリットと
ホストなる職業のメリット」
…を客観的に対比したうえで“現職”を続けているわけです。そして、 “前職”で得たスキルを“現職”に活かせるだけのキャリアを積んでいるわけでもあります。さらに、
・昨年の歌舞伎町年間最高売り上げである5億2000万円をたたき出した有名ホストは32歳
・40代の月間1000万円プレイヤーも誕生している
そんな事実がまかり通るってことは、大人の余裕を感じたい女性客が増えているってことなのでしょう。
なるほど、需要サイドが「商品の新鮮さ」をさほど気にしないのなら、さらに「一定期間の熟成」すら希望するのなら、見た目のアンチエイジング技術がみるみる進化していくさなか、ホストの賞味期限は延びていくいっぽうで、今後は「サラリーマン」という地道な修業時代も売りとして、よりいっそうアピールしやすくなっていくのかもしれません。
“ハプバー”の男性賞味期限も、もっと延びてくれたらうれしいなぁ…!!!!!