Vol.269 凸撃潜入ルポの現状
ちょっと前の話ですが、カンニング竹山さんがメインMCを務める『カンニング竹山の土曜The NIGHT』(ABEMA)が放送され、この日は、街でよく見かける
「お金持ち美熟女の簡単なサポート」
「高収入を狙おう!」
「男性募集」
…などの男側にとっては魅惑的なキャッチコピーが並びおどるポスターの真相を究明する主旨の特集が組まれておりました。
実際にスタッフが広告の電話番号に電話をかけてみたところ、女性のオペレーターが対応。不動産経営・社長夫人・社長令嬢・投資家…諸々のお金を持て余している30〜60代の女性と2時間から3時間デートして、目安としては2万円から3万円の報酬が見込める、とのこと。たしかに一聴すればオイシ…そうな話ではあります。
で、この一連の良いことづくめなシステムの顛末をかいつまんで説明すれば、「登録料」が10万円近くかかったり、「お金持ちの美熟女」を紹介してもらうごとに数万円の「仲介料」を取られたり、女性と会えたのはよかったものの「お小遣い」が
5千円ポッキリだったり(※報酬はあくまでデート相手から渡される「お小遣い」のみで、業者側から支払われるわけではない…との噂)…と、結局のところは
ちっともオイシくなかった
…ってオチであったわけですが、観ていてとても面白く、しかも
実益的でありがたい内容でもありました。
ぼくも自販機や公衆電話ボックスあたりの「剥がされにくいスポット」に貼られているこの手のポスターは前々から気になっていました。
でも、これでもう、たとえばパチンコで爆負けして茫然自失なまま街を彷徨い歩いているとき、偶然目にしたポスターに記載されている電話番号をふらっとプッシュしてしまう…なんて風に魔が刺すことも
ないでしょう(笑)。
それにしても最近はこういった、いわゆる
「ガチンコ裏モノ系の潜入ルポ」
…的な企画って、めっきり見かけなくなりましたよね??? 実際、痛い目に合ってしまったり、チャレンジャーな性格だったりする“個人”がYouTuberやらブログやら掲示板やらでその体験談を報告するケースは無くもありませんが、テレビや雑誌といった既存メディアではほぼ
絶滅状態……な印象です。
「大メディア」とも呼ばれる既存メディアのコンプライアンス的な縛りが厳しくなったがゆえ、アングラ方面にはなかなか手が出せない…ってえのは間違いなくあるでしょう。「潜入」のプロセスでかかる経費(※前出のポスターのケースだと「登録料」の10万円だとか「仲介料」の数万円だとか)もバカにならないし…。
ただいっぽうで、そんな閉ざされた世界に関する知られざる真実を、それなりの予算をかけてきちんとした切り口でルポルタージュしてくれる読み物なり番組をたまには堪能したいのも、またたしかなのであります。我らが聖地であるここ“ハプバー”で、そんな潜入系のルポライターにウロチョロされても迷惑なだけ…かもしれませんけど(笑)?