Vol.279 「社会の窓」について
真面目なタイプの部下の女性と取引先に。ビルに入る直前、部下が「たいへん申し上げづらいんですが、さきほどから社会の窓が…」とおしえてくれた…。
そんな小恥ずかしい状況下において、全開側の男性上司はどうリアクションすればいいのか? こんなような内容のコラムを、とあるよろず系の総合ネットメディアが配信しておりました。
とりあえずは、
「うわ、ずっと開いたままだったよね。苦しませて申し訳ない。教えてくれてありがとう。助かったよ。○○さんは頼りになるな」
…といった模範回答的な実例を示しておき、その後は
曲げたり落としたりしながら、最後は
「なんだか、どれも言わないほうがいい気がしてきました。テレ隠しにジタバタすればするほど、どんどん印象が悪くなりそうです。余計なことをしゃべらないように、お口のチャックも閉めたほうがよさそうです」
…と、まるで『笑点』の大喜利のようなダジャレで〆る、
「結局は役に立ってるんだか
立っていないんだか…」
…みたいなぼんやりした読後感のみしか残らない、素晴らしい内容の原稿でありました。
で、リアルな話、どうすりゃいいですかね??? いや、
社会の窓が開けっぱなのを誰だかに指摘された場合ですよ。ぼくだったら、月並みすぎて恐縮(?)ではあるのですが、
「あ、ホントだ…ありがと」
…と、一言だけ添えて、チャッチャ(※チャックだけにw)と
閉めます。
しかしながら、じつのところを申すと、
「指摘」されたら
ある意味「閉めるきっかけ」も
得やすい
…わけであって、むしろやっかいなのは
「自分は気づいていながらも、
周囲がまったく指摘してくれない」
…ケースなのではないでしょうか?
たとえば、電車の中でぼくは吊り革を握り、社会の窓を閉め忘れた状態で立っている(勃っていたら即アウトですw)。そして、目の前…っていうか股間の前には座席に座っている美しい女性が…!? 気づいているのになにも言えないのか、単に気づいていないだけなのかは判別できません。けれど、このまま開きっぱだと周囲からは変質者扱い
され、鉄道警察に突き出されかねないし、その彼女の眼前から30センチくらいの距離でチャックを上げるのもかなりの勇気が…
さあ、どーする!?
ぼくだったらけっこうな荒技ではあるけれど、
「軽いめまいをおぼえたフリをして、
その場でフラフラしながら、
そのどさくさに紛れて
さりげなく閉める」
コレは決して冗談じゃなく、本当に何度かぼくは実践したことがあります。大きな不審行為(=電車の中でフラフラする)によって小さな不審行為(=チャックを閉める)を目立たなくする──
「森で木を隠す」的な発想ですね。ちょっと違うか(笑)?
ただ、これが電車の中とかではなく“ハプバー”内でのミステイクなら、しめたもの!
気づいた全開放の社会の窓を堂々と指差しながら、
「キミが美しすぎるから
チャックがハチ切れてしまったよ」
…と悪戯っぽい笑みとともにつぶやき、一気に距離を詰めればいいのです。
こういう
「マイナスをプラスに
変える機転と強欲さ」
…って、どんな場合でも案外大切なのかもしれません…よね?
なんのこっちゃ(笑)。