Vol.303 ハプバーと下ネタ
8月31日に放送された『水曜日のダウンタウイン』での一企画「どんな芸人の歌ネタでも面白くカバーできる説」に、お笑いコンビのどぶろっくが出演。相変わらずの安定感抜群な下ネタをのびのびと披露なされておりました。
まず一発めは『テツandトモ』に扮して
「なんでだろ〜♪」の
部分を
「何毛だろ〜♪」
…に。二発めは『AMEMIYA』の
「冷やし中華はじめました♪」を
「テーブル席で
おっぱじめました♪」
…に。スタジオ内は大爆笑。もちろんのこと、
検査結果も「面白かった」をいただき……ちょうどぼくもリアルタイムでそのパフォーマンスを観ていたのですが、とても面白かった!
そして、ネット上もこれら一連の下ネタに対する声で大賑わい状態で、
「どぶろっくのカバー、めっちゃ面白いんだけど家族と観てたから気まっずw」
「家族の中で私だけ爆笑してたのしんどすぎる。まじ面白かったのに」
「家族と見てるとき出てきて欲しくない芸人1位。面白いけど困る」
「どぶろっく天才すぎる。でも家族で見てて死んだ」
「家族で見てる人全員を殺すどぶろっく」
…ほか、多数の被害報告こそ投稿されていたものの、不思議と批判の論調は少なかったと言います。
さて! 友人知人内でも「Gジィさん=スケベ」といったイメージで見られがちなこのぼくでありますが(笑)、ぶっちゃけ言わせてもらえば、じつのところぼくは「下ネタ」ってヤツが、
あまり好きじゃありません。
“ハプバー”のカウンター席で、まだ場が暖まってもいないのに、やれ
「ドMだドSだ」
だとか、やれ
「これまでの経験人数は?」
だとか、やれ
「今まで一番、ジュンときた体験は?」
…程度のショボイ下ネタで嬉々としている男は最低だと
思うし、実際そういう輩は瞬発的に場を盛り上げている…いや、掻き回しているだけで、結局はその下ネタタイムで沈黙を貫いていた男にお目当ての女子を別室に持っていかれるのが関の山だったりします。
そう!「下ネタ」とは一か八かの最終兵器であって、いったん「語る」と決めたからには、内臓レベルまで語り尽くす覚悟か、もしくは相手を嫌な気分にさせず、その会話にのめり込ませるだけの圧倒的な知力と天性のバランス感覚に裏付けられた突出的な
センスが不可欠なのです。
そういう意味で、どぶろっくの下ネタはまさに完ペキだと、私は常々から高く評価していました。歌ネタ芸人としての歌唱技術の高さもさることながら、お茶の間を気まずくさせながらもギリギリの線で笑いへと昇華し、「不思議と批判の論調は受けない」精密な見切り…。それに、下ネタをあくまで「下ネタ」の領域にとどめ、
「エロトーク」にまでは絶対走らない品の良さが、
彼らにはあります。
聞いた話によると、どぶろっくは会場にお子さんがいっぱい来ているお笑いライブでは、下ネタを一切封印するらしい。その気になれば下ネタ抜きでも人を笑わせることができるだけの才能に恵まれたお笑いコンビにとって「下ネタ」は、あくまで引き出しの一つでしかない──つまり、どぶろっくとは、そこに秘められた「破壊力」に目をつけ、それをあえて執拗に繰り返すことによって、お茶の間レベルにまでソフィスケイトできる類まれなる逸材なのです。
…とは言え、ここ“ハプバー”において、知り合った女性ともう一歩深い関係へと到りたい場合、やはり「下ネタ」は欠かすことができません。じゃあ、
どんな「下ネタ」を
どう語ればいいのか?
過去の経験からGジィさんが指南するに、まず内容はさほど気にすることはありません。場さえ暖まっていれば、先述した「しょぼい」「最低」ランクのモノでも全然大丈夫! それよりむしろ重要なのは「語り方」です。
でへでへチックに笑みを浮かべては絶対にいけません。あくまで淡々とロジカルに、
「学者風」
…を装った論調で語るのがポイント! たまに小難しそうなカタカナのビジネス用語や、学術的な専門用語をフレイバーすれば
パーフェクトであります。
では、たとえば、
「もう股間がギンギンになっちゃったから、キミとあんなことやこんなことがしたい!」
…という想いを女性に、より学者風な格好で伝えるにはどう
アレンジすればいいのか?
「陰茎海綿体に
血液が集中した状態を
どうにか解決するためにも、
あなたにボクのスキルを
プレゼンテーション
してみたいものですね」
…が正解であって、こうした一工夫だけで、アナタの打率はぐんとアップすること(たぶん)間違いなし!
ダマされたと思ってゼヒ一度お試しあれ!
失敗しても責任は持ちませんが(笑)。