Vol.363 「どうせオレはモテないから…」とハプバー通いを躊躇してしまっている貴男へ
つい最近の話なのですが、とある飲みの席で、とある同世代の定年を間際に迎える男性から、何故か唐突に…
こんなサッドな相談を受けました。
頭髪は薄くなるいっぽうで、
お腹もでっぷり出てしまっている私は、
街を歩いていても、電車に乗っていても、
女子高生や女子大生や若いOLさんから
「なに? このしょぼくれオヤジ!」
「ダサいから私の視界に入らないでほしいんですけど!」
…などと思われている気がしてなりません。
中学2年生の娘にも
「オジサン、臭いから息(呼吸)しないでくれます?」
…なんて言われたりしています。
今さら「女性にモテたい」とは申しません。
「シブいおじさん」と褒められるだけで満足です。
こんな私に良きアドバイスをお願いします。
そして、ぼくはとりあえずこうアドバイスをしてみました。
仮に、アナタが街を歩いていたり電車に乗っていたりするとき、本当に若い女性から「このしょぼくれオヤジ!」と思われていたとしても、その悪目立ちの「悪」の箇所をプラス要素に変える発想を持つべきですよ!
「年輩ならではの経験豊富さ」こそが
「謎めいたオーラ」
…を演出できる欠かせない武器なんですから、
心理学的に言うところの
「バーナム効果」
(※↑誰にでも該当するような曖昧で最大公約数的な性格をあらわす記述を、自分だけに該当する性格だと捉えてしまう現象のこと)
…をも利用して、もっと自信満々に開き直ってみませんか?
野球でも、ピッチャーの見下ろすような態度に飲まれたら、それだけで打てなくなるじゃないですか。
「自信を持つ」のは、口に出さないかぎり、どれだけ持っても自由なわけですから!
たとえば、
「オレ、今日は仕事をきっちり5時に終わらせたぜ!」
「遅刻しないで10分前にちゃんと出社したんだぜ!」
「オレってすごすぎ!」
…ってカンジで全然OKなんですよ! 薄毛でも
「オレ、男性ホルモン強いんだぜ!」
「ジャンレノ風だぜ!」
…ってなカンジで!
その気になれば「自分のすごい部分」なんか、すぐに見つかるわけですよ!!
あと一つ! 人間が醸す「自信満々」な雰囲気というのは
「姿勢」
…が大きく関わってくるってこともちゃんと覚えといてください!
身体の動きをちょっと変えるだけで思考も変化する。
脳科学的にも、
「胸を張って腕を上げていたら、
それだけで辛いことを
想い出しても
悲しい気分になれない」
…んですよ! 逆に、背中を丸めて歩けば、それだけで自信がなくなってしまいますから…。ゆえに「シブい」と呼ばれるおじさんに猫背は100%いません! 普通の洋服でも姿勢さえ良ければそこそこかっこよく見えます。
さらに、「姿勢」が悪いと、約5㎏もある頭の重さを支える負荷が首や肩にかかるので、「コリ」の原因になるし、胸部や腹部を圧迫するため、深い呼吸ができなくなったり、胃腸の調子が悪くなったりもします。突き詰めれば
「もう若くはないんだから、
自分の身体を
もっと大事にしてください」
…って結論になるわけです。
ぼくも時おり
「見た目の若さで20代や30代前半の男子たちに混じってもさほど違和感のない、まもなく還暦を迎える自分」
…なんて風に自慢したりしてますけど、よくよく冷静になって考えれば、20代や30代ばかりの合コンで、アラカンのぼくに違和感がないはずはないんですよ。存在しているだけで、イヤでも悪目立ちしちゃっているはずなんです。
でも、そんな
悪目立ちの「悪」の箇所を
好きになってくださる
女性は、必ずいる!
…に違いありません。たとえその遭遇率が地球に隕石が落ちる確率並みの0.000……1%だとしても、
「0%では決してない」
…んですよ!
「枯れセン」だとか、「ハゲセン」「デブセン」「シワセン」
「(歯槽)膿漏セン」…ほか諸々のマニアックな嗜好を持つ奇特な女性だって、この広い世界の然るべきどこかには生息している…かもしれないじゃないですか!
大切なのは、(万一)そういった物好きな女性と運命の出会いを果たしたとき、その彼女がただよわせる
「不思議ちゃん臭」を
瞬時に嗅ぎ取る感性
…鋭敏なアンテナなのではないでしょうか。
まだ、“ハプバー”で
「あと一度だけでいいから
オイシイ想いをしてみたい!」
…といった、加齢に抗う野心を捨てきれない、
滾(たぎ)った中高年なアナタ!
たとえば、ここ『アグリーアブル』に通う男性客の平均年齢は
30代半ばあたりだと聞いたことがあります。が、かと言って…すでに40代や50代や60代や70代に達したアナタの入店を
「お断り」することは絶対にありません。
マナーさえ守れば、どんなヒトでもウェルカムな、懐の広い
雑多な人種性こそが“ハプバー”最大の魅力!
「ヤングしかモテない
場違いなスポット」
…なんて気弱な先入観に囚われることなく、今日のGジィさんの教えを胸に秘め、背筋をピンと伸ばしながら「ハプバー」という名の新境地へと果敢なチャレンジ精神を持って挑んでもらいたいものです。