Vol.382 「セフレ」という概念の変化とハプバー
「セフレ」
…というワードは、“ハプバー”マニアな皆さまにとっても、わりと
耳慣れた響きがあるのではないでしょうか。
説明するまでもなく「セフレ」とは
「セックス・フレンド」
…の略語であり、ここ『アグリーアブル』に足繁く通う常連の方々も、
「一夜限り」
…とは言え、あわよくばそーいう
「カジュアル」と
「ディープ」が
矛盾的に並立する
今宵だけの関係
…を男子と、女子と「築いていきたい」と目論んでいるのではないでしょうか。
ところが、ちょっとだけ著名な社会学者である古市場一朗太さん(46歳・仮名)は、この数年で
「セフレの概念」が
激変しつつある
…と警鐘を鳴らします。一体全体どういうことなのでしょう?
古市場さん(仮名)とは懇意の仲であるGジィさんが、今回そこらへんのことを詳細に伺ってみました。
──10年前、数年前などと比べ、セフレの関係性に変化は起きていると古市場さん(仮名)はお考えなのですね?
古市場(仮名・以下、「古市場」):だんだんとセフレの関係性は線引きがファジーになっているというのが私の印象です。
一昔前のセフレとは、
「ラブホに入って
すぐセックスして
すぐさよなら〜」
…が基本でしたが、今はセフレともランチやディナーをしたり、下手すりゃ(?)たまには旅行に行ったり…といったケースも多くなってきていると聞きます。つまり、
「友だち以上恋人未満>セフレ」
…だったのが、
「友だち以上恋人未満≧セフレ」
…となりつつあるわけです。
──20・30・40・50代と、世代によってもセフレ関係に変化はあるのでしょうか?
古市場:40代以上の男性は、良い意味でも悪い意味でもセフレという関係性をハッキリさせる傾向が強いと思われます。言い方を変えると、
「セフレはあくまで
カラダだけの浮気相手」
…なのです。なので、いったん一人の女性を「セフレ」と決めたら、
「セックス以外のこと
は絶対にしない!」
…つまり、一緒にご飯を食べたり旅行に行ったりをご法度とすることによって、相手に
「キミ(アナタ)は
セフレなんだよ(なのよ)」
…と明確にアピールします。
──なるほど…なんとなくわかるような気がします。
古市場:いっぽう、今の30代は、そういう明確なアピールを億劫に感じているのか、またそれ以上に
「彼氏・彼女なる存在は
面倒臭いけど
セックスはしたい…
プラス寂しいときは
ご飯くらい一緒に食べたい」
…と、あと一歩踏み込んだ関係を好む男女が多くなってきている印象があります。
さらに、20代の…とくに男子は、
「彼女なる存在は
面倒臭いけど
セックスも面倒臭い…
でも寂しいときは
ご飯くらい一緒に食べたい…
ときには寝ながら
イチャイチャくらいはしたい」
…という添い寝層も出はじめてきているのではないでしょうか? これはもう「セフレ」ではないですね(笑)。いわゆる
「ソフレ」
…というやつです。
──ありがとうございます。すごく納得ができる解説でした! しかし、コレのどのあたりが「警鐘を鳴らす」傾向なのでしょうか?
古市場:だって、「添い寝でおしまい」なんかじゃ、
ヘビの生殺し状態じゃないですか!
だったら指一本触れずにプラトニックを貫くほうが
まだマシですよ!!
──そうですかね〜? ぼくなんかは添い寝だけでも全然アリですけどね…。
古市場:リアリィ〜!? キレイごとはやめましょうよ! じゃあ、逆に質問しますよ!! “ハプバー”で知り合った女性とゴールが添い寝止まりだったとしても、Gジィさんは一切文句を
言いませんか?
──言いません! 添い寝だけでも充分です!!
古市場:“ハプバー”でも?
──“ハプバー”でも…です! セフレの関係性も時代とともに変化しています。そして、そんな変化にフレキシブルに対応できる者こそが、「セフレをつくれる男」になれるのではないでしょうか。
古市場:なんで、私が諭されなきゃいけないんですか!!!
──ただ、願わくば…たとえソフレな関係でも、せめてぼくがオナニーしているところくらいは見てもらいたいですね(笑)。
古市場:なかなかマニアックですね。
──このオナニー見せの話は、またおいおいと…(笑)