Vol.403 ハプバーという空間の特殊性について
YouTuberとしても活動している…そうな、
とあるコミック系バンドのヒトたちが、
「ワンオペのうどん屋」を自身の動画で酷評した
ところ、たちまち
大炎上!
…してしまった…とのこと。事のあらましは以下のようなものであったと言います。
問題になったのは、昨年の10月に同バンドが投稿した動画。80代女性が一人で切り盛りするうどん屋に入ったメンバーは、それぞれ違うメニューを注文。店主は出来上がりに時間がかかることを伝えた上で “商品” を提供した。
店内では普通に食事していたメンバーだが、店を出た途端、「(料理が来るまで)長かったね〜」「急ぐ気がなかったのが腹立ちましたね」「客の質が悪かった」「飲食の権利ない」…… などと悪態を連発。これに批判が殺到し、メンバーは2月9日に謝罪動画をアップし、当面の間、YouTube動画の投稿を休止すると発表した。
…とまあ、ここまでは昨今ありがちな「炎上騒動」の一案件でしかありません。
が、この「ありがちな一案件」を後追いした一部女性週刊誌の取材に応じた「80代女性店主」のシンプル極まりないコメントが、
「神がかってる」
…クラスに珠玉であり、まさに
現代の
テクノロジー社会に
一石を投じる
…ほどの金言なのでありました。
「私はインターネットを
やっていませんし、
私の耳に直接入るわけ
じゃないのでかまいません」
この「うどん屋のおばあちゃん」の神発言を受け、
YouTuberのシバターさんは、自身のYouTubeで
「おばあちゃんはインターネットをやっていないから、嫌な気持ちにならないし、まったく傷ついていない。なんの損もしなかった」
…と見解。先日、格闘家の朝倉未来さんが
「Twitterやめよかな 使ってないほうが人生いい方向に行く気がする」
…とつぶやき、その後ツイッターのアカウントを削除したことにも通ずる部分がある…と指摘しております。
たしかに「通ずる部分」はある! しかし、今回のうどん屋のおばあちゃんのように
「私の耳に直接入るわけ
じゃないのでかまいません」
…といったレベルの達観の境地に到るには…たかがSNSの一ツールにすぎない「ツイッター」を辞める程度じゃ、まだまだ甘いのではないでしょうか?
うどん屋のおばあちゃんはツイッターだけではなく、インスタもFacebookも…どころか、
「インターネットをやっていない」
…のです。そして、このご時世…本気で外野の声をシャットアウトした(ほぼ)無風状態の人生を過ごしたいなら、SNSはもちろんのこと、口コミサイトやYouTubeほかのCGMも…究極的には
ネット検索…LINEすら封印すべきなのかもしれません。
やっていいのは、仕事上で最低限必要なメールとZoom(※←インターネット使っちゃってますけどw)のやりとりだけ! わからないことがあったら本で調べる! まだたかだかアラカン周辺の年頃でしかない、滾(たぎ)りも煩悩も捨てきれないぼくが、はたしてそんな生活に今さら戻れるのか──自信は全然ないけれど…それはそれでまた、穏やかな毎日なような気がする…と、ささやかな妄想にひたる今日のGジィさんなのでありました。
さて。ここまでの話をよくよく噛み砕いてみると…つくづく“ハプバー”って、外部から情報を一切遮断された、ある意味
「理想の桃源郷」
…だってことに気付くことができます。
だって、ここ『アグリーアブル』だと、いざソファ席や別室に行ったらスマホは禁止だし、しつこくプライベートを詮索
されることもないし…そして、なによりも
「どこからが変態で
どこまでが変態じゃない」
…みたいな、堅苦しい俗世間的モラル観に縛られることも
ありませんから…ね?