Vol.406 ハプバーで知り合った女性の敬称をどうするか問題について
一昔前ごろから、
「友だち同士による
あだ名の呼び合い」
…が禁止され、名前には
「さん付け」
…するのをルールとする小学校が全国で増えつつあると聞きます。
「バカ」だとか「ブス」だとかの侮蔑的な表現や
身体的特徴を揶揄するあだ名が、本格的なイジメにつながるとの観点から生まれた対応らしいのですが、
「あだ名は友だちと仲良くなるためのきっかけになった」
「結局、その場でルールを守るだけの子が多くなるだけでは?」
「かえって、裏で陰湿なあだ名が横行しそう」
…など、これらのルールに疑問を呈する意見も、ネット上では少なからず寄せられている様子であります。
そりゃあ、「まさひろ」というファーストネームの子を
「まーくん」、「山田」というファミリーネームの子を「やまちゃん」と呼ぶのもダメとなれば、それはあまりに堅苦しすぎる気もしなくはありません。
かといって
「じゃあ、
まーくん・やまちゃん的な
省略形愛称や相手を
貶めないあだ名は可」
…みたいな例外を中途半端に認めてしまったら、現場は混乱するばかり…。だったら、いっそ
「あだ名は全面禁止にして、
その代わりとして
『さん付け』を推奨する」
…という大雑把なルールを強行してしまいたくなる心情もわからなくはありません。
たしかに、まだ物事の分別がつかない子どもが付けるあだ名は、得てして容赦無く、ときにその秀逸さが、より残酷さを
際立たせるケースも多々あったりします。
あまりに秀逸すぎるモノは、逆にネット上ではもはや紹介できないませんが、まあ卑近な数例を挙げるなら、「先生やクラスメートから声をかけられても常にボーッとしていている子」は
「ぼっちゃん」(侮蔑的な表現)
…だとか、「ホームベースっぽい顔型の子」は
「べーやん」(身体的特徴の揶揄)
…だとか……まあ、そんな感じでしょうか?
そして、もし。こうした風潮が、
いずれ日本社会のスタンダードとなったとすれば…
メディア全般にも、とくにお笑いの世界には相当に大きな影響を及ぼすことが懸念されます。
まず、見た目そのまんまで『クレイジーキャッツ』のハナ肇さんが命名したとされている
「高木ブー」
…は一発アウトでしょう。
「たけし軍団」
…の芸名も半分以上はアウト。あと、有吉弘行さんが
再ブレイクを果たす際にやっていた
「おしゃべりクソ野郎」(=品川祐さん)
…ほかの共演者いじりも禁じ手に。
「ダウンタウン」のマッちゃんもハマちゃんも
「松本さん」
「浜田さん」
…下手すりゃ『チョコプラ』なんかも
「チョコレートプラネットさん」
…と「正式名称+さん付け」で…。
なんか息苦しい世の中だなぁ…とは思いつつも、たとえば、いつの間にか無くなっていた「スチュワーデス」や
「看護婦」…といった職業名に、そこまでの違和感も抱いていない我々の現状を鑑みるかぎり、このたびの
「あだ名禁止」
…にも、案外すんなりと、すみやかに対応できてしまうのかもしれません。
さて! 以上を踏まえ、ここらへんで
「“ハプバー”で知り合った
女性の名前をどう呼ぶべきか」
…問題についても、少々触れておきましょう。
これに関しては、もうシンプルに
「さん付け」がマスト!
…だと、Gジィさんさんは考えます。たとえば、ここ『アグリーアブル』のカウンター席でたまたま隣り合わせした女性に
「アナタのことを
どう呼べばいいですか?」
…と尋ね、
「マミでお願いします」
…と、本名だか偽名だかの判別が困難(笑)な答えが返ってきたとしましょう。そんなとき、
「マミ」
…と呼び捨てじゃあ、高飛車すぎる。
「マミちゃん」
…でも、初対面だとややフレンドリーすぎる。
やはり、相手に対する謙譲の意を込めた、
ジェントルな響きをもつ
「マミさん」
…が一番、嫌われる確率を低くするには最適なのではないしょうか。仮に、その女性が明らかに女王様気質で、今宵のパートナーに
M男クン的男性を欲している風が見え見えな場合は
「マミ様」
…でも全然OKなのであります。