Vol.437 ハプバーで意外と重要な「放置力」
フリーアナウンサーの中村仁美さん(43)が、とあるトークバラエティ番組に出演。
夫であるお笑いコンビ『さまぁ〜ず』の大竹一樹さん(55)について、なかなか興味深いことを語っておりました。
どこらへんが「興味深い」のか、かいつまんで説明すると…おおよそは以下のような感じであります。
オンエア中に「共演している女子アナと夫がメールするのは浮気?」というテーマで水を向けられた中村アナ。共演者から「(大竹さん)は昔すごく遊んでたって周りから聞いていますが?」と煽られた(?)直後に、こうきっぱり。
「たとえ今、誰かとそういう関係になっても、本当にウチの夫は面倒くさいヒトなんで……。絶対に続かないと思います」
(続けて)「だから続かなくて帰ってくるだろうなと思うので、細かいことは気にしてないです。誰かと連絡取ってるとか……。もちろんケータイも見ないです」
「なんて素晴らしい
完ペキな回答なんだ!」
…と、感心…を通り越して感動しました。なにが
「素晴らしい」かと言えば、夫との適度な距離感の
「適度さ」のバランス感覚
…が素晴らしい!
調べてみると、この中村アナと大竹さんが結婚したのは2011年──すなわち
「もう10年以上続いている夫婦」
…なのです。
新婚のころはどんなに「理想」のダンナor奥さんだったとしても…結婚して10年も経てば、パートナーのうっとおしい部分は嫌でも見えてくるものです。
そして、こうした「相手の短所」とどう折り合いをつけるか──それを上回る「長所」をいかに見いだすか…もしくは
「短所」をどこまでスルーできるか…が(離婚を避けたいのならば)次のテーマになってきます。
そんななか、重要なポイントとなってくるのが、相手に対する程良い無関心──
「放置力」
…なのではないでしょうか。
「本当にウチの夫は
面倒くさいヒトなんで…
絶対に続かないと思います」
…と、中村アナは言います。この澱みない発言を
「自信過剰」
「油断大敵」
…と、おせっかいさながらに懸念する声もあるのかもしれません。が、大竹さんは客観的に見て、おそらく
「相当に面倒くさいヒト」
…なんでしょう。しかし、その「面倒くささ」を差し引いてもなお「プラス」が残る、なにか決定的な「長所」を中村アナは10年以上の年月をかけて発見しているに違いありません。
だからこそ──中途半端に親密な関係では手に追えない、むしろ厄介でしかない「面倒くささ」という
ウィークポイント──妻側からすれば
ストロングポイントを盾に、
「続かなくて帰ってくるだろうなと思う」
「細かいことは気にしてないです」
…と断言できるのです。
それなりに長く続いている夫婦が一番やっちゃダメなのは、
「相手の短所を
無理やり治そうとすること」
…だと、Gジィさんは思います。それをやるなら「結婚前」にやっておくべきだし、
そもそもイイ大人の性格なんていうのは、指摘して注意を促したところで、そう簡単に変わるものではないのですから。
そして、この鉄則はもちろんのこと、ここ“ハプバー”でも例外じゃありません。
カウンター席での短い対話タイム中で、瞬時に相手の趣味嗜好をジャッジし、それが生理的に受け付けないたぐいのものであれば、とっととその席から退散する。
でも、そこまでの致命的「短所」でもないかぎりは、ソレを
「放置=スルー」
…できる力技的なメンタルを磨くことが、“ハプバー”をよりいっそう楽しむコツなのではないでしょうか。