Vol.441 「ヤリマン」と「サセ子」
先日、とある友人…いや、知人男性Aクンから、こんなクレームがぼくのもとに入りました。
「昔、Gジィさんに飲み会だかなんだかで、『あのコ、ヤリマンだから』って紹介してもらったH美ちゃん、いたじゃないですかー! オレ、じつはあれからず~っとつないでて、昨日初デートしたんすよ。でもね、けっこう飲ませたのに、『明日、朝早いから』って、あっさり終電で逃げられちゃったんですよ〜。Gジィさんさんのせいで、飲み代とかムダにしちゃったぢゃないですか!!!」
「ヤリマンの定義」
…を根底から勘違いしている、非常に浅はかな男の典型的な例ではありませんか!
21世紀もすでに20年以上過ぎたこのご時世に、
こんな基礎の基を語るのも情けないかぎりなのですが、しかたありません。おさらいして差し上げましょう。
そもそも
「真のヤリマン」
…とは、Gジィさんの長年における研究によると、
「相手に抱く好意以前の
好奇心を衝動とし、
その衝動の程度によっては
会った初日から
その男を試し食いするのも
躊躇しない女性」
…のことを指します。ここでひとつ、見逃してはならないのが
「相手に抱く好意以前の好奇心を衝動とし」という部分です。
つまり逆の見方をすれば、ヤリマンは
「好意はおろか
好奇心すら
抱くことのできない相手には
股を開かない」
…のであります。
実際、自称「ヤリマン」を公言し、ぼくの知人男性を容赦なくぶっちぎったH美ちゃんに電話取材を敢行してみると…?
──Aとデートしたのにヤラなかったんだって?
H美:う~ん、なんかピンと来なかったしね…。別れるときなんか、電車の中までついてきて、「ここで降りてホテル行こうよ! だってキミ、ヤリマンなんでしょ? Gジィさんが言ってたし」って、超しつこかったんだから!
──ゴメン…。そんなことは一言も言ってないんだけどね(嘘)
H美:まあいいけど…。ヤリマンなのは事実なんだしさ。でも、カレはヤリマンのこと、完ペキに誤解してるよ。ヤリマンってさ、相手に興味があればイッキに攻めるけど、興味がなければ絶対にヤラせないから。ある意味、普通のOLなんかより
選り好みしちゃうんだよね。カレが期待していたのは「ヤリマン」じゃなくて「サセ子」なんだと思う…。
──なるほど!
まさに天啓モノの名言ではありませんか! では、ここで
「サセ子」(※←超死語)
…の定義を明文化してみましょう。
「その場の雰囲気や
断ったり帰宅したりの煩わしさ、
あるいは寂しさに負けて
つい口説いてきた男に
好みは関係なく
身をまかせてしまう女性」
…といった感じでしょうか。
たしかに一見同じようで全然違いますよね?
最近は、「性に奔放な女」を気取って、「ヤリマン」を公言する女性も、にわか増えつつありますが、ここ“ハプバー”においても、敵が「真のヤリマン」なのか、それとも「サセ子」なのかをまずじっくりと見極めてから、落としどころや引き際を定めていただきたいものであります。