Vol.465 続:「潔癖の度合い」について(ハプバー編)
本コラムのvol.223で「潔癖の度合い」について書きました。ここで今一度問い直してみましょう。はたして、
「潔癖な人」と
「潔癖じゃない人」の
コラボレーションは
成立するのか!?
…と。
とある女性向けの恋愛系WEBメディアが配信する
「今よりさらに愛されます。
潔癖な男性の特徴と付き合い方」
…なるタイトルの記事が目につきました。
え! 「今よりさらに愛されます」って…!? このくだりだけでも、すでに言いたいことは山ほどありますが、とりあえずは、記事中にあった「潔癖な男性」の実例3つと、その各対処法を、以下に紹介しておきましょう。
【実例1】
「フローリングを汚したくない」という理由で彼女を家に入れるときも、必ず靴下を履き替えさせる男性
※対処法:せめて彼女くらいは大目に見てほしいところですが、彼の部屋では彼のルールを尊重するのが正解。帰り際に「掃除手伝おうか?」と言えば、さらに好印象のはずですよ。
【実例2】
「いろんな人が出入りするお湯は汚いから嫌」という理由で「温泉旅行」は基本NGな男性
※対処法:理屈ではなく生理的にダメという場合も多いので、無理強いはせず、(露天風呂付き個室をリザーブするとか)OKラインを探って妥協案を出すことをおすすめします。
【実例3】
電車の吊り革から店のドアノブ、ハグする彼女の手まで……なんでもスプレーやシートで除菌しなければ気が済まない男性
※対処法:彼の過度な除菌が「健康」などのかたちでそれなりの結果を出しているなら、適度に見習った方がいいかもしれません。
さらに「総論」として、同WEBメディアは、
「彼が潔癖症でさ〜」と笑いのネタにできたりする程度なら大丈夫。
ちょっと変わった生活習慣のひとつと捉えて、尊重してあげましょう。
…と、原稿を〆ますがが、はたして本当に
「大丈夫」なのでしょうか?
「潔癖の概念」が違和感を抱くほどに食い違っているカップルが、それを「笑いのネタ」にして、長期間(ある程度)深くお付き合いできるものなのでしょうか?
そりゃあ、
「100%不可能!」
…とは申しません。けれど
「かなり厳しい」
…と、Gジィさんは思います。少なくともぼくは前出したようなことを強要してくるようなタイプの女性とは…いや、男性であっても2〜3回会うだけならまだしも、「長期間付き合う」のは絶対無理!
一応断っておきますが、ぼくはこうした「潔癖症」のヒトたちを非難しているわけでは決してありません。
同WEBメディアがおっしゃるとおり、それはあくまで
(私からすれば)
「ちょっと変わった生活習慣」
…にほかならず、
「相手のテリトリー内では
相手のルールを
尊重するのが正解」
…だという礼儀にも素直に同意はできます。
ただ、その「潔癖の習慣」を
所かまわず
「強要」される
…のが嫌なだけなのです。
一般的に、ぼくのような
「不潔に対する耐性の強いタイプ」
…は、潔癖な空間に身を置いても、さほどのストレスを
感じません。しかし、
「潔癖度の強いタイプ」
…にとって、不潔な空間に耐えることは、
拷問に近い「苦行」以外の何物でもありません。やはり同WEBメディアがおっしゃるとおり、
「理屈ではなく
生理的にダメ」
…なのだから…。
となれば、当然のこと「潔癖症の人間」は「不潔耐性の強い人間」に、過度な「清潔」を求めざるを得なくなります。本来、モラハラ気質のない人でも、
「潔癖の強要」という
ハラスメント
…で相手を攻撃するモンスターへと変身しかねないのです。ぼくはこれまで、ここにアップしているコラム中でも
「潔癖の度合いが
大きく異なる者同士の
共生はできない」
…と、何度も繰り返し主張してきました。
実際、結局はコレが遠因で別れたり離婚してしまったカップルや夫婦を…悲しいかな、何組も見てきているし、Gジィさん自身もそういう「潔癖すぎる女性」と交際が3ヶ月以上、続いた試しはありません。
そして、もちろんのこと、この鉄則はここ“ハプバー”でも…いや、ここ“ハプバー”だからこそ、がっちりと該当します。
「潔癖の度合いが大きく異なる男女」が、別室でより濃密な関係を楽しめるはずもない──したがって、どんなにカウンター席で意気投合したとしても、おたがいの
「清潔と不潔の境界線」
…を、ちょっとした所作や発言などから最低限確認することは、とても重要なのです。
最後に念のため! 「清潔と不潔の境界線」をジャッジする目安となる所作や発言のチェックシートを一応以下に記しておきます。
参考までに…ではございますが、ぜひご一読くださいm(__)m
【要チェック!】
・ドリンクグラスに対するデリケートさ
・カウンターテーブルに対するテリケートさ
・会話中の物理的な距離
・服装のアイロン指数
・語尾の「〜なんですけど」の頻度
まあ、見知らぬ相手との粘膜交換を受け入れられない類(たぐい)の潔癖症の人が“ハプバー”を訪れるってえのも、
考えづらい話ではあるんですけどね…(笑)?